【この曲を聴こう！】COLDWORLD – Red Snow

はじめに

昔むかし、ネット上の一部で「鬱だSNOW」なるフレーズが流行ったそうです。今回紹介する曲とは全く関係ないのですが。

しかし、 COLDWORLDの曲は鬱々しており、「Red Snow」を聴いていると思わず「鬱だRED SNOW」と言いたくなります。

曲の魅力

「Red Snow」は、デプレッシブ・スーサイダル・ブラックメタルの枠を超えた、冷たくも感情的なサウンドスケープを持つ楽曲です。

その魅力の１つ目は冷たく幻想的な雰囲気です。タイトル通り「赤い雪」という幻想的かつ不穏なイメージを音で表現しています。COLDWORLD特有の冷たく透明感のあるギターとシンセサウンドが、まるで雪が静かに降り積もるような感覚を生み出します。

また、COLDWORLDの音楽はブラックメタルの荒々しさだけでなくアンビエント要素が強く取り入れられていますが、「Red Snow」では特にその傾向が顕著で、静寂の中に漂うメロディがリスナーを深い瞑想的な世界へと誘います。

この曲は、とにかく切なく儚い美しさが際立っています。メロディの儚さと荒涼とした雰囲気が絶妙に調和し、聴く人の心に強く訴えかけます。まるで雪の降る静寂な森に佇むような感覚を味わえます。

楽曲内では静寂なパートと轟音のパートが対比的に使われており、そのダイナミクスがより深い没入感を生みます。スローなテンポのパートが続いたかと思えば、突如として波のように押し寄せるギターリフが感情を高ぶらせる瞬間もあります。

COLDWORLDの音楽は一貫して「孤独」「悲哀」「自然への憧憬」といったテーマを持っています。「Red Snow」もその例に漏れず、深い孤独感と共に、美しさと絶望の間を揺れ動くような感覚を味わえます。

最後に

「Red Snow」はまさにCOLDWORLDの魅力が凝縮された一曲だと思います。

冷たい夜にヘッドホンでじっくり聴くと、その世界観にどっぷり浸れるはずです。

Melancholie