はじめに
スラッシュメタル四天王の一角として知られるMEGADETH。
その2ndアルバム『Peace Sells… but Who’s Buying?』はMEGADETHが持つ政治的・社会的メッセージ、テクニカルな演奏、そして攻撃的なサウンドを象徴する傑作です。
そんな名盤の1曲目が今回紹介する「Wake Up Dead」です。
曲の魅力
MEGADETHの「Wake Up Dead」は、単なるスラッシュ・メタル名曲に留まらない、多面的な魅力を持つ代表曲です。
この曲は「浮気がバレる恐怖」という個人的なテーマを描いたものですが、歌詞よりも楽器演奏の技術が際立つ構成でスラッシュメタルの魅力を体現しています。イントロから展開まで、「複数のリフ、モチーフ、テンポチェンジ」が濃密に詰め込まれています。わずか3分半でまるで小さな組曲のような完成度。速いだけのスラッシュではなく、“知的なスラッシュ・メタル”の典型です
まず、デイヴ・ムステインならではのクロマチックで変化に富んだリードプレイが光ります。クリス・ポーランドとのコンビネーションも際立ち、スピード感だけでない“緻密な演奏”が際立ちます 。そして、デイヴィッド・エレフソンとガル・サミュエルソンのリズム隊は、メタルにジャズ/フュージョン的なグルーヴをもたらし、リフとリズムが絶妙にスイングします。
最後に
「Wake Up Dead」はMEGADETHらしい攻撃的なサウンドと高い演奏技術、そして緊張感のあるストーリーテリングが見事に融合した一曲です。
是非、聴いてみてはいかがでしょうか。
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