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【この曲を聴こう!】DOKKEN – Kiss of Death

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はじめに

90年代はハードロック・ヘヴィメタルにとって冬の時代だったと言われていますが、最近では1つのジャンルとして受け入れられている感じがします(※個人の感想です)。しかし、LAメタル(ヘアメタル)に関しては、今でも色物として見られているような気がします(※個人の感想です)。

LAメタルと言えば「陽気」「セクシャル」「享楽的」のイメージですが、その中で「叙情性」や「哀愁」に重みを置いていたのがDOKKENです。見た目は典型的なLAメタルでも、音楽的にはヨーロッパ的な要素が多く、日本でも人気が高かったようです。

そんなDOKKENで個人的に1番好きな曲が「Kiss of Death」です。

曲の魅力

DOKKENの「Kiss of Death」は、1987年のアルバム『Back for the Attack』のオープニングを飾るパワフルな楽曲で、バンドの魅力が凝縮された1曲です。

この曲は、イントロ〜Aメロ〜サビへの流れが非常にスムーズでありながら、起伏に富んだ構成になっています。特にサビで一気に開放的に広がる感じは、ヘヴィなリフとの対比でより印象的。ライブで映える曲としても知られ、オーディエンスの反応を引き出すのに適した1曲です。

また、ドン・ドッケンのヴォーカルは、この曲で哀愁と激情を巧みに行き来します。「死の接吻(Kiss of Death)」というタイトルにふさわしく、怒りや悲しみ、警鐘のようなトーンが混じり合っていて、80年代メタルならではのシリアスな世界観が強調されています。

そして、「Kiss of Death」はジョージ・リンチのギターがとにかく主役です。冒頭のリフはスピード感と攻撃性に満ちており、スラッシュメタルの要素すら感じさせる鋭さがあります。ソロでは彼らしいワイルドでトリッキーなプレイが炸裂し、技巧と感情が共存する内容になっています。

最後に

「Kiss of Death」は、「ド迫力のギターリフとソロ」「ドラマティックなヴォーカルと構成」「社会的メッセージを含んだシリアスなテーマ」が絡み合った、DOKKENの史上でも屈指の名曲です。

DOKKENのハードな一面を象徴する楽曲なので、是非聴いてみてほしいです。

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