はじめに
ヘヴィメタルというジャンルは、その中でまたジャンルが細分化しているのですが、ブラックメタルの場合はさらに細分化が進んでおります。
そんなブラックメタルの中で、個人的に一押しなのがカナダのUNREQVITEDです。
曲の魅力
UNREQVITED は常に「美しさと絶望の対比」をテーマにした音楽を作り続けていますが、「All Is Lost」では特に悲壮感や諦念が際立っています。感情の渦に引き込まれるような構成になっているのです。
静寂なパートと爆発するような激情のパートが交互に訪れ、聴いている人の感情を大きく揺さぶり、まるで波に飲み込まれるような感覚を味わえます。
また、ピアノ、ストリングス、シンセが巧みに使われ、それがまるで映画のクライマックスのようなドラマチックな展開を生み出しています。
そして、この曲ではボーカルがほぼ使われてないのですが、言葉に縛られることなくリスナー自身が自由に感情を投影できるという魅力があります。メタルでありながら、瞑想的な要素もあり、深く没入できる作品です。
最後に
この曲が収録されているアルバム『Beautiful Ghosts』はポストブラックメタルの作品としてオススメです。
曲単体でも美しいですが、アルバム全体を通して聴くことで、より深い世界観を味わうことができます。
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