アルバムレビュー

【アルバムレビュー】GHOST BATH – Rose Thorn Necklace

アルバムレビュー
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はじめに

適当にYouTubeを見ていたらGHOST BATHの新曲を発見。新アルバムが出ていることを知ったのでゲットしました。

って、これめちゃくちゃ良いじゃないですか!

GHOST BATHについて

GHOST BATH(ゴースト・バス)は、アメリカ・ノースダコタ州ミノット出身のデプレッシブ・スーサイダル・ブラックメタル(DSBM)/ポスト・ブラックメタルプロジェクトです。Dennis Mikula(デニス・ミクラ)を中心に活動しています。

ブラックメタル特有のトレモロ・リフとシャウトやブラストビートに、ポストロックやシューゲイズ由来のメランコリックで層状のメロディを融合したスタイルが特徴です。

『Rose Thorn Necklace』について

『Rose Thorn Necklace』は、GHOST BATHが2025年5月にリリースした4年ぶり5作目のスタジオ・アルバムです。

全9曲で約35分というコンパクトな構成ながら、アルバムの構成が起伏に富んでおり、深く感情を揺さぶる作品となっております。

トラックリスト

1.Grotesque Display

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アルバムの幕開けを飾るインストゥルメンタル。
約2分の短い曲で、哀愁を帯びたピアノとシンセが静かに幻想的な世界へ誘い、静寂と不穏な空気を醸し出します 。

2.Rose Thorn Necklace

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タイトル曲。
冒頭は穏やかなギター&シンセの響きで始まりますが、40秒ほどで激しいドラムとガテラル・ボーカルが加わり、ゴシック風のメロディがダークな激情へと変容します 。

3.Well, I Tried Drowning

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アップテンポなDSBM。
冒頭からギターリフとドラムの嵐が押し寄せ、曲中に幽玄なゴーストシンセや静寂パートも織り交ぜられています。

4.Thinly Sliced Heart Muscle

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再びインストルメンタルへと戻り、約3分。
合唱的なシンセに包まれ、グルーヴよりも感情と音響美に焦点を当てた曲調が特徴です 。

5.Dandelion Tea

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黒い雰囲気とメランコリックなリフが混ざる中、スラッシーな勢いもあり、激しさと悲哀が交錯する中期のハイライト曲のひとつです 。

6.Vodka Butterfly

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中盤で最も実験的なアプローチ。
激しいブラックメタル・リフの中盤以降に突如EDM調のビートやシンセが入り込む構成で、異質ながらも絶妙な融合を成しえています。

7.Stamen and Pistil

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前半は叙情的でメロディックなブラックメタル、後半にかけてシンセやリヴァーブのかかったギターとスポークンワード風のパートへと変わり、物語性と映像性を帯びています 。

8.Needles

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ピアノを中心とした短いインストゥルメンタル。
雨音のような水流や環境音的なSEを伴いながら、静寂と哀愁に満ちたブリッジ的役割を担っています 。

9.Throat Cancer

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アルバムの最後を飾る曲で、タイトルのダークさとは裏腹に、ゆっくりとした展開から激しいパートまでを持つドラマティックな構成。
破滅と再生を感じさせる陰影のあるフィナーレです 。

感想

これは素晴らしい。とにかく、アルバムとしての完成度が高いです。

曲はバラエティに富んでおり、曲順も練られています。聞き手を飽きさせず、かつ挑戦的な音楽を提示しています。特に、「Vodka Butterfly」でEDMの要素が入っていたのは驚きました。

これはリピートが止まらん!

ただ、アルバムジャケットはもうちょっとどうにかならんかったのかな…。

最後に

これは、個人的今年のベストアルバム候補ですね。

ブラックメタラーに限らず、メランコリーな曲が好きな人にオススメです。

YouTubeで全曲公開されているので、是非聴いてみてほしいですね。

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