はじめに
ここ数年、90年代アニメのリメイクが目立ちます。最近だと「るろうに剣心」や「らんま1/2」がありましたし、この夏も「地獄先生ぬ~べ~」があります。
ここで問題になるのが、どれだけ尺を貰えるかです。「ダイの大冒険」のように2年かけて最後までやってくれるのなら良いですが、尺が貰えなかった結果、展開がものすごい早くなったりラストがぶつ切りになったりで残念なことになったアニメがありました。
「封神演義」です。
第1話からとにかくストーリーの進行を最優先。王貴人戦をカットしたことで石琵琶なしで宮廷音楽家になるという意味不な展開に。イベントやアイテムを無視してストーリーを進める様子は”封神演義RTA”と呼ばれました。
そして、中ボスの聞仲を倒したと思ったら、いきなりラストシーンへ。ラスボスの女媧は無視です。太公望はいつの間にか伏犠になってるし、妲己もいつの間にかマザーアースになってます。
と言った感じでリメイク版「封神演義」は大不評だったのですが、90年代版のアニメの方も改変やオリジナル展開が多かったため、あまり評価は高くありませんでした。
そんな90年代版でも評価が高かったのが、米倉千尋によるオープニング曲「WILL」です。
曲の魅力
米倉千尋の「WILL」は、アニメ『仙界伝 封神演義』(1999年放送)のオープニングテーマとしても知られ、多くのファンにとって非常に印象的な一曲です。
米倉千尋のボーカルは、「真っ直ぐで芯のある強さ」が特徴です。「WILL」ではその魅力が特に際立っており、張り詰めたような緊張感のあるメロディの中でも、感情のこもった歌声が楽曲全体を引っ張っていきます。
また、ドラマチックなメロディ展開も魅力です。
サビのメロディは上下の動きが大きくスケール感のある旋律になっており、またマイナー調の切なさとサビでの一気に開けるような高揚感のコントラストが鮮やかです。これはアニメのストーリー展開(幻想的かつバトル要素の強い内容)ともリンクしており、OP映像と相まって強く印象に残る構成です。
最後に
「WILL」は、90年代後半から2000年代初頭のアニソンの中でも特に完成度が高い曲だと思います。
是非、聴いてみてほしいです。
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