はじめに
スラッシュメタル四天王の一角を占めるANTHRAX。
彼らが他のスラッシュメタルバンドと一線を画してたのは、ジョーイ・ベラドナという専任ボーカルの存在でしょう。
アメリカ先住民(インディアン)にルーツのあるジョーイは、ステージ上でもインディアンの衣装や飾りを身につけるなど、強烈なアイデンティティとしてアピールしました。
そんなジョーイが、インディアンの歴史と苦しみについて歌った曲が「Indians」です。
曲の魅力
ANTHRAXの「Indians」は、1987年のアルバム『Among the Living』に収録された代表曲の一つです。
まず、「Indians」のギターリフは、スラッシュメタル特有の攻撃的でタイトな刻みに加え、ANTHRAX特有の“グルーヴ感”が加味されており、非常にノリが良いです。スコット・イアンによるミュートを効かせたパームミュートリフと、ミドルテンポのヘヴィなパートとの対比が絶妙。
また、ジョーイ・ベラドナのクリアでメロディアスなボーカルにより、攻撃性と歌心が両立しているのがANTHRAXの魅力なのですが、「Indians」でもそれがよく表れています。特にサビではメロディが際立ち、キャッチーさと攻撃性のバランスが良いです。
最後に歌詞についてですが、「Indians」はアメリカ先住民の歴史と苦しみに対する問題意識を訴えた社会的メッセージソングです。”We all see black and white”で始まる歌詞は、黒人差別だけでないアメリカの差別問題について考えさせられます。
最後に
「Indians」の音を一言でまとめるなら、「スラッシュメタルの激しさに、ヘヴィメタル的な音圧と明瞭さを融合させた、攻撃的かつ踊れるサウンド」でしょうか。
激しくもキャッチーで、メッセージ性も強い、まさにスラッシュメタルの名曲です!
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