はじめに
IMHA TARIKATの新アルバムが6月に発売されていることをすっかり忘れてました。
という訳で、Amazonでポチッと購入してゲット。
前作に引き続き、勢いを感じさせる傑作アルバムとなっています!
IMHA TARIKATについて
IMHA TARIKAT(イムハ・タリカット)は、ドイツを拠点とするブラックメタル・バンドです。
バンド名はトルコ語で「絶滅教団」を意味し、その名の通り、生と死、内面の苦悩を深く掘り下げた重厚な世界観が特徴です。
ブラックメタルにクラストやパンクの荒々しさ、ヘヴィメタルの叙情性を融合させた独自スタイルがを築いています。
『Confessing Darkness』について
『Confessing Darkness』は、IMHA TARIKATの4枚目のフルアルバムで、2025年6月にProphecy Productionsからリリースされました。
音楽的テーマとして、生と死、精神的苦悩と一筋の希望を赤裸々に表現。短く強烈な楽曲構成により、不要な緩衝を削ぎ落とした直接的な攻撃が特徴です。
トラックリスト
1. Intro – Aufbruch

アルバム冒頭を飾る短めの導入曲。
静寂からの徐々に高まる緊張感で、本編への導入部として機能しています。
2. Wicked Shrine

重厚なリフと傷ついたようなヴォーカルが融合した攻撃的なナンバー。
3. Another Failed Ritual

厳かなトーンで幕を開け、徐々に原始的な怒りが噴き出す希死的な雰囲気と無力感に満ちた一曲です。
4. Voices of Bitter Epiphany

しばし柔らかなメロディとストレートな刻みによる展開が交錯。
叙情的な旋律と轟音が織りなす深みが特徴です。
5. Excellent Grief

世界が終焉するかのような絶望感と共に、狂気の笑い声が挿入される不穏さ。
スピードメタル的激化を含む曲です。
6. Confessing Darkness

アルバムのタイトル曲にしてクライマックス。
約8分間にわたって繰り返されるリフと渦巻く音響が展開し、感情の坩堝を放つ壮絶なトラックです。
7. Chamber of Sin

怒りに満ちたシャウトと猛烈なドラムが主導するヘビーな構成。
8. Horns in the Smoke
9. Memoria Dei (Profanity and Devil)

中庸なテンポで進みつつも重厚なドラムとギターが支配的。
静かな圧迫感がありつつ、徐々に緊張が高まり暴力性が噴出します。
10. Pitch Black Reflection

激速ドラムとギターの壁が形成する、まさに“ウォール・オブ・サウンド”。
11. The Day I Died (Reborn Into Flames)

アルバムのラストを飾る怒涛の一曲。
絶望の極致から昇華される、最終章にふさわしい構成です。
12. The Sun Goes Down ※ボーナストラック

まさかのTHIN LIZZYのカバー。
ブラックメタル風にアレンジされてます。
感想
いや~、実に荒々しくて良いですね。破壊力抜群です。
特に、ドラムパートが素晴らしいです。
ブラストビートが猛烈なのはもちろん、静と動の切り替えが巧みです。また、複雑な拍子の切り替えやキメが多用され、単調な反復ではなく、曲構成に「緊張感の波」を与えています。
曲単位だと、タイトルトラックの「Confessing Darkness」とラストの「The Day I Died (Reborn Into Flames)」が特に良かったですね。
最後に
アルバム全体としては前作の方が好みなのですが、今作も素晴らしいアルバムでした。
これは生で見てみたいな。
もし来日することがあったら、是非ライブに行ってみたいですね。
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