はじめに
古き良き80’sアメリカンハードロック、その代表的バンドの1つがNIGHT RANGERではないでしょうか。
NIGHT RANGERはハードロックとポップの絶妙なバランスで人気を博しました。
そんな彼らのデビューシングルとなった曲を紹介します。
曲の魅力
NIGHT RANGERの「Don’t Tell Me You Love Me」は、アメリカンハードロックの黄金期を象徴する名曲のひとつです。
この曲は、ブラッド・ギルスとジェフ・ワトソンのツインリードギターが炸裂するイントロから始まり、曲全体を通して疾走感あふれるギターが前面に出ています。特に、オープニングのヘビーでシャープなリフ、中間のギターソロの掛け合い、エンディングまで駆け抜けるようなスピード感がたまりません。これらが、1980年代アメリカンハードロックらしい「キラキラ&ハード」な質感を生んでいます。
また、リズム隊のタイトさと疾走感も忘れてはいけません。ケリー・ケイギーの躍動感あるビートとジャック・ブレイズの安定したベースが全体をグルーヴィーに支えており、ライブ映えするアレンジになっています。まさに「ロックンロールの高揚感」を体現したようなサウンドです。
そして、ジャック・ブレイズのボーカルと歌詞の切なさでしょう。タイトルにもある「Don’t Tell Me You Love Me(愛してるなんて言わないで)」というフレーズから分かるように、愛を恐れる若者の葛藤を描いた歌詞です。愛されることに戸惑い、自由を失いたくない気持ちと、それでもどこか惹かれてしまう心の揺れが、エネルギッシュな演奏と対比されることで感情のリアリティが際立っています。
最後に
「Don’t Tell Me You Love Me」は、「ハードな演奏」「キャッチーなメロディ」「感情を揺さぶる歌詞」を高次元で融合したNight Rangerの象徴的な名曲です。
ハードロックの入り口としても、ギターロックの魅力を知るうえでも、今なお色褪せないパワーを持っています。
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