はじめに
アメリカのゴシックメタルシーンを代表するバンド、TYPE O NEGATIVE。
ピーター・スティールの超低音ボーカルや、ダークでロマンチックな雰囲気が彼らの魅力です。
そんなバンドの中でも異色と言える曲を今回紹介します。
曲の魅力
TYPE O NEGATIVEの「I Don’t Wanna Be Me」は、彼らの中でもとくにキャッチーで、しかし深みのある一曲です。
まずは、重苦しさと軽快さのギャップが魅力として挙げられます。
TYPE O NEGATIVEといえば重厚で暗いサウンドが代名詞ですが、この曲はテンポが速く、シンプルなリフとポップなメロディを持っています。ところが歌詞やヴォーカルのトーンは依然として鬱屈していて、その「暗さと軽快さの同居」が独特の魅力になっています。
そして、やはりピーター・スティールのボーカルでしょうか。
フロントマン、ピーター・スティールの低音ボイスが持つ色気が圧倒的。彼の声は重さを帯びながらも、どこか諦観や皮肉が混ざっており、曲のメッセージ「自分になりたくない」という自己否定感にリアリティを与えています。
最後に
この曲は3分台と短く、キャッチーでシングル映えするサウンドです。
しかし、「ピーター・スティールの低音ヴォーカル」「自己否定的で鬱屈した歌詞」「ダークさと皮肉の混ざり具合」といったバンドの魅力は損なわれていません。
TYPE O NEGATIVEの入口として最適なのではないでしょうか。
PR![]() |

コメント