はじめに
80年代のヘヴィメタルシーンを代表するバンドJUDAS PRIEST。
その攻撃性とメロディアスさを両立した、“80年代メタルの完成形”とも言える名盤が『Defenders of the Faith』(1984年)です。
今回『Defenders of the Faith』の中から、バンドの代表曲の1つを紹介します。
曲の魅力
「The Sentinel」はJUDAS PRIESTの代表的アルバム『Defenders of the Faith』(1984年)の中核を担う名曲で、ファンの間でも特に評価が高い一曲です。
その魅力としては、まず「ヘヴィメタルらしい攻撃性と重厚さ」が挙げられるでしょう。
オープニングのリフは重くて切れ味鋭く、いかにもJUDAS PRIESTらしい“鋼鉄の刃”のような音。それがミドルテンポで刻まれることで、力強さと不気味さが同居しています。メタルの基本形である「パワーコード+リズムの緊張感」を完璧に表現しており、まさに80年代正統派メタルの見本と言えるでしょう。
グレン・ティプトンとK.K.ダウニングによるツインギターの掛け合いも魅力的です。
このコンビは、ただのユニゾンではなく“役割分担”がはっきりしています。K.K.が荒々しい攻撃的なフレーズで空気を切り裂き、グレンがメロディアスでドラマティックなリードを重ねます。ソロパートは特に緊張感があり、まるで「守護者と侵入者の戦い」が音で表現されているように聴こえます。
そして、やっぱりロブ・ハルフォードの圧倒的なヴォーカルでしょう。
ハルフォードは低音での冷徹な語り口から、鋭いハイトーンまで自在に使い分けます。特にサビや中盤のシャウトは、戦場に立つ「番人」の叫びのように緊迫感を増幅させ、ドラマ性を生み出しています。
最後に
この曲は80年代メタルの魅力がつまった、まさに「ヘヴィメタルの教科書」とも呼べる楽曲です。
この曲が気に入ったら、『Defenders of the Faith』はもちろん、その前の『Screaming for Vengeance』もおすすめです。
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