はじめに
先日取り上げた、YEAR OF THE GOATの新アルバム『Trivia Goddess』がリリースされました。
期待通りの出来で大満足でした!
YEAR OF THE GOATについて
YEAR OF THE GOATは、スウェーデンのオカルト/サイケロックを主体に、1970s風のヴィンテージ感とミステリアスな世界観を融合させたバンドです。
魔術や宗教、神話、悪魔学などをテーマにした歌詞や、トリプルギターやオルガンを駆使したヴィンテージ感を漂わせつつ、モダンなメタル寄りの厚みもあるサウンドが特徴です。
『Trivia Goddess』について
『Trivia Goddess』は、女性が歴史の中で経験してきた迫害、教会や男性主体の社会構造による抑圧、そして“魔女裁判”など、宗教・社会的に「悪」とされてきたものによる理不尽な扱いへの抵抗や記憶の呼び起こしをテーマにしています。
音楽的には60〜70年代ロックの影響を強めて、オカルティックで荘厳、そしてメロディックな側面と暗さを両立させたものになっています。
トラックリスト
1.The Power of Eve

厚みのあるギターと重厚なリズムが荘厳な雰囲気を作るオープニング。
シンセとコーラスが壮大さを引き立てる。
2.Trivia Goddess

タイトなリフとキャッチーなメロディが前面に出た曲。
オカルティックながらもポップで耳に残る。
3.Kiss of a Serpent

ドゥーム寄りの重いリフが主導するナンバー。
リズムに緩急をつけ、妖しいムードを醸し出す。
4.Mét Agwe

ミステリアスなコード進行とエスニックな響きが特徴。
空間系のサウンド処理で幻想的に広がる。
5.The Queen of Zemargad

ギターのハーモニーとドラマチックな展開が印象的。
70sプログレ的な壮大さを漂わせる。
6.Alucarda

軽快なリフとグルーヴ感あるリズムで聴きやすい。
クラシック・ハードロック風のキャッチーさが光る。
7.King of Damnation

スローテンポでヘヴィなリフを前面に押し出す。
低音が強調され、圧のあるサウンドに仕上がっている。
8.Crescent Moon

静かで叙情的な導入から展開する美しい楽曲。
柔らかいサウンドから劇的に盛り上がる構成。
9.Witch of the Woods

荘厳なギターとオルガンが重なり合うラストナンバー。
ダークでシアトリカルなサウンドスケープが広がる。
感想
これは良いですね~。
重厚かつオカルティックなサウンドは高品質で、耳が病みつきになります。トリプルギターの厚みとオルガンのヴィンテージ感がたまりません。
ボーカルの劇的で伸びやかな歌声も良いですね。暗い題材を扱いながらも「歌モノ」として聴けるキャッチーさを備えています。所々に入る女性コーラスも効果的ですね。
楽曲はキャッチーな曲からスローでヘヴィな曲、さらにはプログレ的壮大な曲までバラエティに富んでいて、最後まで飽きさせません。
前作も良かったですが、今作はそれを超える出来栄えです!
最後に
大変素晴らしいアルバムで大満足です。
Blue Öyster Cultみたいな70sハードロックやサイケデリックなサウンドが好きな方には、是非おすすめしたいですね。
今の日本じゃあまり受けなさそうなサウンドですが、いつか生で観てみたいなぁ。
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