はじめに
近年、CS(クライマックスシリーズ)に関する議論が活発になっている印象がある。
リーグ優勝チームが決まった後もAクラス争いがあるため消化試合を減らせるなど、興行的にはメリットが大きいCSだが、一方でシーズン1位のチームが日本シリーズに出場できない可能性があるのは納得いかないという声もある。また、現状では勝率5割未満の借金チームでも日本一になる可能性があり、実施方式の見直しを求める意見も多い。
そんなCSであるが、現行のシステムで始まったのが2007年だから今年で丁度20年目となる。2004~2006年に開催されていたパ・リーグ独自のプレーオフと合わせて、CSで得したチームと損したチームを振り返りたい。
CSで得したチーム
千葉ロッテマリーンズ
CS制で1番得したチームは間違いなくロッテだろう。シーズン2位以下からCSを勝ち上がって日本一になったのが2005年と2010年と2回ある。特に、2010年はシーズン3位からの日本一であり、「下剋上」の文字が紙面を飾ったのをよく覚えている。
ロッテは1974年を最後にシーズン1位になったことがなく、プレーオフがなければ50年以上日本シリーズに出場できなかったことになる。
横浜DeNAベイスターズ
横浜もCS制で得したチームの1つだ。2017年と2024年にシーズン3位からCSを勝利して日本シリーズに出場、2024年は日本一に輝いた。
こちらも1998年を最後にシーズン1位になってなく、CSがなければ日本一はおろか日本シリーズ出場もできなかった。
中日ドラゴンズ
セ・リーグでCSが始まったのが2007年であるが、その2007年にシーズン2位から日本一になったのが中日ドラゴンズだ。1954年以来53年ぶりの日本一だった。
CS制が始まってから中日は2010年と2011年の2回シーズン1位になっているが、どちらもCSを勝利して日本シリーズに進んでいるため損はしていない。
阪神タイガース
2014年にシーズン2位からCSを勝利して日本シリーズ出場を決めたのが阪神タイガーズだ。リーグ優勝した2023年と2025年はきっちりCS制覇しており、CSで得したチームに入るだろう。
CSで損したチーム
読売ジャイアンツ
2007年、2014年、2024年と3回もシーズン1位からCS敗退したのが巨人だ。逆にシーズン2位以下からCS勝利で日本シリーズ出場はないので、完全に損している。
福岡ソフトバンクホークス
2004年、2005年、2010年と、巨人と同じく3回もシーズン1位から日本シリーズ出場を逃したのがソフトバンクだ(2004年はダイエー時代)。ただ、シーズン2位から日本一になったのが2018年と2019年の2回あるため、完全に損しているわけではない。
埼玉西武ライオンズ
パ・リーグのプレーオフが始まった2004年にシーズン2位から日本一に輝いたのが西武ライオンズだった。その後はシーズン1位を3回達成しているが、そのうち2018年と2019年はCSでソフトバンクに敗退した。得もしたが、それ以上に損していると言えるだろう。
広島東洋カープ
2016年からセ・リーグ3連覇を達成した広島だが、2017年はCSで横浜に敗退した。2位以下からのCS制覇もないため、損した側になる。
最後に
現行のCSが始まった2007年以降、全12球団が日本シリーズ出場を果たし、広島を除いた11チームが日本一を経験した。ロッテや横浜のようにCSがなければ日本シリーズに出ることができなかったチームもあり、球界を盛り上げるという意味では効果があったのではないだろうか。とは言え、シーズン1位のチームからすると不公平感があるのも確かだ。
昨年の12月には、CSの開催方式について議論するという発表がNPBからあった。誰もが納得するやり方は難しいだろうが、公平性と興行性で上手くバランスを取った方式になることを期待したい。



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