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【この曲を聴こう!】Marvin Gaye & Tammi Terrell – Ain’t No Mountain High Enough

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はじめに

「デュエット」という言葉を全然聞かなくなった気がします(精々カラオケのジャンルで見るぐらい)。最近では「コラボ」とか「フィーチャリング」とか言うのでしょうか。

そんなデュエットですが、洋楽でデュエットと聞いて真っ先に思い出すのが、マーヴィン・ゲイとタミー・テレルです。

特に、今回紹介する「Ain’t No Mountain High Enough」は最高です。

曲の魅力

マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの「Ain’t No Mountain High Enough」は、モータウン黄金期を象徴するデュエット曲の一つです。

その魅力の1つとして、まずマーヴィン・ゲイとタミー・テレルの奇跡的とも言える圧倒的なボーカルの相性があります。滑らかでソウルフルなマーヴィン・ゲイ、そして明るくて力強いタミー・テレルが互いを引き立て合いながら絶妙に絡み合うデュエットは、感情のこもった対話のようです。

また、希望と約束に満ちた歌詞も魅力です。

Ain’t no mountain high enough, ain’t no valley low enough, ain’t no river wide enough — to keep me from getting to you.

このサビのフレーズは、「どんな困難も乗り越えて、君のもとに行く」という強い愛と決意を表現しており、聴く人に勇気と安心感を与えてくれます。恋愛に限らず、友情や絆を描いたようにも受け取れ、誰もが自分の経験に照らし合わせて共感できる内容です。

そして、ファンキーなベースライン、スネアがはっきりと鳴るドラムのビート、弾むようなホーンセクションといったモータウン特有のグルーヴ感が全編にわたって鳴り響きます。このグルーヴ感が、曲の情熱と高揚感を後押しし、自然と体がリズムに乗るような感覚を与えます。

最後に

この曲は1967年にリリースされて以降、カバーや映画などを通じて、何十年も愛され続けている名曲です。

メッセージも音楽性も古びることなく、今なお多くの人の心に届く力を持っています。

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