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【この曲を聴こう!】PRETTY MAIDS – Future World

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はじめに

カラオケで歌うと、自分の声の魅力のなさに愕然とします。私は上手く歌いたいというより、かっこいい声で歌いたいのです。

もし、自分の歌声を好きな声にできるとしたら、私は迷わずPRETTY MAIDSのロニー・アトキンスにします。

ロニーのボーカルは、骨太でありながら哀愁を帯びた唯一無二のものです。ロニーの声は、クリーンでもシャウトでも常に少し枯れたようなザラザラ感がありますが、この質感が何よりかっこいいのです。

そんなロニー・アトキンスのボーカルが堪能できる曲を今回紹介します。

曲の魅力

「Future World」は、デンマークのヘヴィメタルバンドPRETTY MAIDSの代表曲であり、同名のアルバムのタイトル曲でもあります。

この曲は、まずイントロから最高です。

イントロは荘厳で空間的なシンセサイザーの効果音から始まり、その後シンセの余韻を断ち切るようにパワフルなギターリフが炸裂します。そのリフはスピード感がありながらもメロディアスで、非常にキャッチーです。そして、ギターに重なるようにドラムとベースが加わり、一気に楽曲に推進力が生まれます。この段階で、リスナーのテンションは完全にロックモードに引き込まれます。

もちろん、ロニー・アトキンスの熱量あるボーカルも魅力的です。

当時からすでに完成されたハイトーンとパワーを兼ね備えており、ストレートな熱さが楽曲に説得力を与えています。声に荒々しさと哀愁が同居していて、欧州メタルらしい人間味ある表現が魅力。少し抑え気味に歌い人間臭さや哀愁を感じさせるパートと一気に爆発するように声を張り上げるパートがあり、ダイナミックな感情の振れ幅を作り出します。この抑揚によって、曲が持つ「未来世界」への希望と不安の入り混じった情景がよりリアルに感じられます。

最後に

PRETTY MAIDSの「Future World」は、80年代メタルの美学を体現した名曲であり、パワー・メタルとメロディック・ロックの架け橋的存在とも言える一曲です。

キャッチーさ、哀愁、メッセージ性、ライブ映え…すべてを兼ね備えた欧州メタルの金字塔です。

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FUTURE WORLD

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