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【HR/HM情報】オジー・オズボーンが76歳で死去【訃報】

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はじめに

BLACK SABBATHやソロでの活動で知られるオジー・オズボーンが7月22日、76歳で亡くなりました。

オジー・オズボーン(本名:ジョン・マイケル・オズボーン)は1948年12月3日、イギリスのバーミンガムで産まれました。

成長したオジーは、広告でメンバーを集めてバンド「EARTH」を結成。ミュージシャンとしてのキャリアをスタートしました。

経歴

BLACK SABBATH時代

バンドはEARTHからBLACK SABBATHに改名、1970年にアルバム『Black Sabbath』でデビューしました。

その重く暗いサウンドは、ヘヴィメタルの元祖とされています。そのダークでヘヴィな世界観と、オジーの独特な声が大きなインパクトを与えました。

特に、アルバムのトップを飾る「Black Sabbath」は、今聴いても衝撃的です。

バンドはその後も『Paranoid』や『Master of Reality』といった名盤を発表し、ヘヴィメタルの礎を築きました。

しかし、オジーはアルコールと薬物に依存、創作活動が困難になるほど深刻化します。

結果として、1979年にバンドから解雇されました。

ソロ時代

バンドをクビになってどん底のオジーを救ったのは、後に妻となるシャロンでした。

シャロンはマネージャーとしてオジーのソロキャリアを全面的にサポート、1980年にソロデビューアルバム『Blizzard of Ozz』をリリースしました。

このアルバムでは、ギタリストとしてランディ・ローズを発掘、名曲「Crazy Train」「Mr. Crowley」を生んで大成功を収めます。

妻シャロンと相棒ランディを得たオジーのソロキャリアは順調でしたが、1982年に飛行機事故でランディが他界してしまいます。

オジーは深く悲しみますが、新たにジェイク・E・リーやザック・ワイルドといったギタリストを発掘、活動を続けます。

また、オジーとシャロンは1996年からOzzfest(オズフェスト)というハードロック/ヘヴィメタルに特化した音楽フェスを開催するようになりました。

このフェスは、新世代のバンドと古参バンドをつなぐ象徴的なイベントとして世界中に多大な影響を与えました。

BLACK SABBATH再加入

90年代にグランジ/オルタナティブが台頭すると、オジー在籍時のBLACK SABBATHが再評価されるようになります。

すると1997年、Ozzfest 1997でオリジナルメンバーによるBLACK SABBATHが復活、翌年にはライブアルバム『Reunion』をリリースしました。

バンドは不定期ながら活動を継続、2017年に地元バーミンガムで最終公演を行い、BLACK SABBATHは活動終了となりました。

リアリティショー『The Osbournes』

2002年から2005年にかけて、アメリカのMTVでオジー・オズボーン一家の日常を追ったリアリティTV番組『オズボーンズ(The Osbournes)』が放送されました。

それは単なる“ロック・スターの私生活”を映したものではなく、音楽界のアイコンがテレビ界のスターにもなった瞬間でした。

オジー・オズボーンの父親としての裏の顔やカオスな日常、妻シャロンの強烈なキャラが受けて、オジー一家は一躍お茶の間の人気者になりました。

オジーの健康問題もあり番組は2005年にシーズン4で終了しましたが、そのインパクトは大きく、これまで悪魔的存在だったオジーのイメージを一変させました。

ラストコンサート

2025年7月5日、オジー・オズボーン及びBLACK SABBATHはバーミンガムのヴィラ・パークにて『Back to the Beginning』と題してラストコンサートを行いました。

バンドではMETALLICA、SLAYER、Guns N’ Roses等、また個人としてトム・モレロやジェイク・E・リーといった超豪華なメンバーが集結しました。

オジーはザック・ワイルドらと共に「I Don’t Know」「Mr. Crowley」「Suicide Solution」「Mama, I’m Coming Home」「Crazy Train」の5曲を演奏。その後BLACK SABBATHに合流して「War Pigs」「N.I.B.」「Iron Man」「Paranoid」でフィナーレとなりました。

これをもって、オジー・オズボーンは音楽活動を終了となりました。

死去

ラストコンサートから17日後の7月22日、オジーは76歳で永眠しました。

このことを受け、世界中のハードロック/ヘヴィメタル界から深い哀悼と称賛の言葉が相次いで寄せられています。

最後に

オジー・オズボーンという男は、音楽を越えて“生き方”を刻みつけました。

彼の声、彼の狂気、そして彼の優しさは、これからもずっとロックの中に生き続けることでしょう。

安らかに。そして、ありがとう。

Prince of Darkness, forever.

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