はじめに
今年は、梅雨入りしたかと思ったら、晴天が続いて夏日を記録するなど変な天気ですね。
農作物への影響が気になりますが、また梅雨空に戻るようなので、恵みの雨となることを期待したいです。
という訳で、今回は雨にまつわる名曲を紹介します(雑な導入でごめん)。
曲の魅力
Guns N’ Rosesの「November Rain」は、1991年リリースのアルバム『Use Your Illusion I』に収録された壮大なバラードです。
「November Rain」は、ピアノとストリングスを基調としたオーケストレーションに、Slashのエモーショナルなギターソロが絡むという、クラシックとロックの美しい融合を見せています。
もちろん、アクセル・ローズの広い音域を活かした、ボーカルの表現力も魅力的です。多くのハードロック・ヘヴィメタル系ボーカリストは「勢い」「パワー」が売りですが、アクセルはそこに加えてバラードでの抑制や憂い、弱さを演じる力があります。静かに語りかけるような導入から、サビにかけて徐々に激情を帯びていく感情の起伏が、歌詞の「愛と喪失、時間の流れ」をより深く響かせるのです。
そして、何と言ってもスラッシュのギターソロでしょう!これはハードロック史上屈指の美しさと称される名演です。
この曲ではギターソロが3箇所あるのですが、特に最後の締めくくりのソロがボーカルに代わって「別れと喪失」を奏でるようで、非常に感情を揺さぶられます。哀しみを引きずるようなフレーズや余韻をたっぷりと取ったチョーキング、エコーやリバーブを活かした空間系の音処理が、余韻と孤独感を際立たせています。PVやライブでスラッシュがピアノの上でギターソロを演奏するシーンは、この曲で最も象徴的な瞬間の一つでしょう。
最後に
「November Rain」は、Guns N’ Rosesが持つロックの荒々しさと、繊細で壮大な感情表現の両極を高次元で融合させた名曲です。
彼らが単なるハードロックバンドではなく、時代を代表する音楽表現者であることを証明した一曲と言えるでしょう。
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