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【アルバムレビュー】ALCEST – Les Chants de l’Aurore

アルバムレビュー

はじめに

ポストブラックメタルの元祖とされるALCESTですが、7月に来日公演を行います。

そういうこともあり、昨年出たニューアルバム『Les Chants de l’Aurore』を今更ゲットしました。

結論言っちゃうと、これALCESTの最高傑作かもしれん!

ALCESTについて

ALCEST(アルセスト)は、フランス出身のミュージシャン、Neige(本名:Stéphane Paut)によって立ち上げられたポスト・ブラックメタル/シュゲイザー系のバンドプロジェクトです。

2000年に始動し、現在に至るまで独自の美学を貫いてきた彼らは、「ポストブラックメタル(Post Black Metal)」または「ブラックゲイズ(Blackgaze)」というジャンルを確立した先駆者としても知られています。

『Les Chants de l’Aurore』について

『Les Chants de l’Aurore』(レ・シャン・ドゥ・ローロール)は、ALCESTが2024年6月21日にリリースした7作目のスタジオ・アルバムです。タイトルはフランス語で「夜明けの歌」という意味だそうです。

前作『Spiritual Instinct』はNuclear Blast移籍第一作ということもありメタル寄りでしたが、今作は彼らの原点回帰とも言える内容となっています。

トラックリスト

1.Komorebi

leoleo
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日本語の「木漏れ日」から名付けられたオープニング曲。柔らかなギターとクリーンボーカルが織りなす、明るく恍惚とした雰囲気が特徴的。

2.L’Envol

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伸びやかなメロディと浮遊感のあるサウンドが印象的。後半にはNeigeによる咆哮が導入され、感情の高まりを感じさせる。

3.Améthyste

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幻想的なギターとシンセサイザーが織りなす、夢幻的な雰囲気の楽曲。聴く者を異世界へと誘う。

4.Flamme Jumelle

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情熱的なメロディとリズムが特徴で、内なる情熱や魂のつながりを感じさせる一曲。

5.Réminiscence

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ピアノを主体としたインストゥルメンタル。過去の記憶や感情を呼び起こすような、静謐で美しい楽曲。

6.L’Enfant de la Lune(月の子)

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日本語の語りやヴィオラ・ダ・ガンバが取り入れられた楽曲。異国情緒と幻想性が融合し、独特の世界観を創り出している。

7.L’Adieu

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フランスの詩人ギョーム・アポリネールの詩に基づいた楽曲。アルバムの締めくくりとして、深い感情と余韻を残す。

感想

良い!これは良い!

幻想的でありながらも感情豊かなサウンドで、ブラックメタル要素とシューゲイザー要素のバランスがバッチリ取れている印象です。

また、前作はメジャーを意識してる感じでちょっとらしくない作風だったのですが、今作は「これぞALCEST!」な内容で個人的には大満足です。

最後に

7月の来日公演が楽しみになってきました。

7/16(水)の渋谷公演はソールドアウトのようですが、追加公演もあるので気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

ALCEST - CREATIVEMAN PRODUCTIONS
サマーソニックを始めとするロック・フェス、国内外アーティストのライヴを企画制作するプロモーター、クリエイティブマンのオフィシャルサイト。
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Les Chants de l'Aurore – Alcest

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